
イタリア発祥のエスプレッソ。
有名なコーヒーの一種で、喫茶店でも必ずある飲み物です。
せっかく飲むなら美味しいエスプレッソが飲みたいですよね。
「理想のエスプレッソ」に欠かせない条件があることは知っていますか?
それは、三層になっていることなんです。
こちらにあるように、エスプレッソ抽出後数秒〜十秒程度だけ、三層に分かれます。
エスプレッソって何?
極細挽きにした珈琲豆を、専用のエスプレッソマシンを使って短時間で抽出したものです。
他のコーヒーよりもとても短い時間で抽出されるため、雑味が少なくなります。
つまり、コーヒー本来の旨味や香りを味わうことができます。
缶コーヒーなどの商品開発がされていることからもわかりますが、エスプレッソは日持ちするコーヒーです。
しかし、理想の完璧なエスプレッソというのは、抽出してすぐに飲むものだとされています。
そして、本来の味を楽しむために必要なのが、三層でわかれていることなのです。
三層に分かれるエスプレッソ
理想のエスプレッソは「クレマ」「ボディ」「ハート」の三層が綺麗に分かれています。
しかし、この三つの層を綺麗に保てるのは、淹れてから数十程度だけです。
珈琲豆の鮮度だけではなく、バリスタの腕など様々な要素が関連してくるので「理想のエスプレッソ」はとても貴重なんです。
一番上の「クレマ」
クレマという言葉はラテアートをしたことがある人は聞いたことがあるのではないでしょうか?
クレマとは、エスプレッソの一番上にできるきめ細かい泡のことを指します。
クリーミーな口触りから「CREMA」と呼ばれています。語源はクリームですね。
なぜこのきめ細かい泡ができるのかというと、焙煎後のコーヒー豆には炭酸ガスが蓄積されています。その炭酸ガスが放出されることによってクレマとなるんです。
そしてこのクレマ滑らかな口当たりを与えるためエスプレッソには欠かせないものでもあります。
しかし、鮮度が落ちたコーヒー豆を使ったり、挽き目が粗すぎたり、十分に煎らなかったりすると、厚みのあるクレマができないことがあるんです。
つまり、きちんと手順を踏んで準備をしなければ形成されない泡ということです。
最良のクレマとは一体どういう状態のことを指すのでしょうか?
それは、30μm弱サイズで泡が揃っている状態のことなんです。
クレマには、エスプレッソの香りを閉じ込めるという重要な役割があるため、そのサイズでなくてはなりません。
2番目の層「ボディ」
ボディはクレマの下にできる2番目の層です。
これはエスプレッソのメインになります。
ボディもエスプレッソ抽出後の数十秒後だけ現れる貴重な層です。
エスプレッソ独特のコクや旨味が凝縮されて抽出された部分となっています。
この部分は、焙煎がきちんとされるほど、強いコクや風味が出るようになります。
コーヒー本来の旨味を感じるためには、最適な条件でボディを抽出する必要があります。
それは豆の種類やお湯の温度、抽出時間によって大きく左右されてしまいます。
人によって好みの凝縮度は違うので、何度かチャレンジしてみるといいかもしれませんね。
3番目の層「ハート」
ハートはボディの更に下にできる、一番下の層のことを指します。
ハートと呼ぶことが多いですが、アロマと呼ばれることもあります。
この部分は、抽出後のエスプレッソの濃厚な香りや、口に含んだ際に感じる風味を凝縮しています。
エスプレッソの美味しい飲み方
三層に分かれる理想のエスプレッソ。
せっかくなら、一番美味しい方法で飲みたいですよね。
一番美味しい飲み方はどんな方法かと言うと、
それは、提供されたらすぐに一気に飲むことなんです。
エスプレッソの三層は、これまで説明したように層を保てるのは抽出してから数秒から10秒程度です。
したがって、他のコーヒーと同じように少しずつ飲んでいると苦味が増していってしまい、最終的には苦いだけの飲み物になってしまいます。
また、ドリップコーヒーの場合はブラックで飲むことが美味しいとされがちですが、エスプレッソは例外です。
エスプレッソを美味しく楽しむ方法は、ティースプーン一杯の砂糖を入れてから飲むこと
「エスプレッソは砂糖なしでは完成しない」とまで言われるほどです。
それくらい、エスプレッソにとって砂糖は欠かせない存在なんですね。
エスプレッソの三層の役割まとめ
これまでエスプレッソのお話をしてきましたが、具体的にエスプレッソの三層はどんな美味しさの役割をしているのかのポイントは
②「ボディ」はエスプレッソのコクの部分
③「ハート」は香りを担う層
④エスプレッソは一気に飲む
となります。
身近な飲み物であるコーヒー。
何気なく注文してしまいがちですが、煎れ方や飲み方を知るとより美味しいコーヒーが飲めるようになります。
自分好みのエスプレッソの味を追求してみると、楽しいかもしれません♪
是非試してみてくださいね♪